西洋占星術の世界

西洋占星術と12星座占いの違い

「西洋占星術」と「12星座占い」は同じものだと捉えている方がいらっしゃいますが、12星座占いは西洋占星術の“簡易版”であり、西洋占星術のわずかなエッセンスを抽出したに過ぎません。ここではこれら二つの違いを取り上げ、西洋占星術の奥深さに触れたいと思います。

西洋占星術の起源は紀元前2000年のバビロニア

西洋占星術のはじまりは、古代バビロニア。紀元前2000年紀に天空の星と神々を結びつけて考えられるようになり、星の動きは地上で起こる出来事の前兆となる……といわれるようになりました。とはいえ、その当時に西洋占星術で占われたのは国家や君主に関することばかりで、個人の運勢を占うものとなったのは、だいぶ後になってからのこと。紀元前1000年世紀になって天文学が発達し、惑星やその運行に関する知識が蓄積されてはじめて、占いとしての機能を果たすようになったのです。

10の天体から占う「西洋占星術」と太陽で占う「12星座占い」

巷でよく見かける「12星座占い」(「星座占い」ともいう)は、西洋占星術の簡易版であり、太陽のあるサイン(星座)を基本として占うものです。西洋占星術で個人の運勢を鑑定する場合は通常、その人物がこの世に生まれた際の10天体(太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星の10天体が基本)のサイン(星座)や配置、角度などから、その運命や性格、恋愛傾向などを読みとります。

それに対して、12星座占いに必要な個人の惑星データは太陽のみ。たった一つの天体から個人の性格や運命を占うのですから、鑑定の精度が西洋占星術よりも下がってしまうのは、当然といえば当然でしょう。

西洋占星術においても太陽は重要視すべき天体ですが、西洋占星術で太陽は「人生の到達目標」「仕事への姿勢」「父親」「夫」などを司る惑星として位置づけられています。つまり、「太陽」は私的な面よりも公的な側面を観るのに適した天体。対人運や恋愛運など、よりパーソナルな部分や心理面を占うのであれば、太陽だけで占うのには限界があるのです。ですから、太陽をもとにした12星座占いの結果に「しっくりこないなぁ」と感じる人がいるのも当然なのです。恋愛運や恋愛の相性を観るなら金星や火星……といったように、それぞれの相談内容を司る天体の状態を観た方が、的中率は格段にアップするのです。

また、西洋占星術で用いるホロスコープは12の部屋にわかれています。そこに何のサイン(星座)の天体が入っているのか、その天体の度数は何度なのか…といったことも考慮して西洋占星術では占っているので、微に入り細に入り運勢を占うことができるのです。

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